転校生は辛いよ

サトトンの、新学期の第二週が始まった。集団登校にも慣れてきて、朝早く家を出るのもバッチリ。帰りもクラスの女の子と帰って来ているみたい。行きたくないと言ったり、泣いたりはしないけど…でも、
「学校は余り楽しくない」
と毎日言っている。

★理由その1

掃除してると、違うクラスの子に必ず、「1年何組？」と聞かれるのらしい。それが、嫌。
「2年生だよ」
と答えるてはいるけれど、学校でも分からない事（場所や習慣）が多く、自分でもイマイチ2年生という気持ちになれないのも嫌。

★理由その2

自分が発表したり注意されたりすると、「クラスみんなが注目しすぎる」のが嫌。運悪く、サトトンの席はクラスの一番後ろの角。サトトンから、クラス全体が見渡せてしまうので、
「すごく見られている」
という気持ちになるんだろうなぁ…。

★理由その3

多分、これが一番ネックなんだと思うけど… 「休み時間に何をしていいか分からない」のが嫌。前の学校では、クラスの子たちにはドッジボールが流行っていたので、そればっかりやっていた。でも、今の学校では、一輪車をやってる子が多いらしい。

やったことがないから、なかなかその輪に入れない。クラスの子が校庭のどの辺に居るか分からない。だから、一人でブランコしたり、走ったり(？)してるんだって…。

まだ、学校始まって4日目だし。そんなに急に友達は出来ないでしょう。

低学年だと「転校生に気を配ってあげる」とかも難しいでしょう。

なので、
「先生に話してみたら？」
とは言ってみたけど、

「言いたくない」

だって。先生とも4日目だもんね…。まだ、頼るべき存在ではないのかもなぁ。友達に関しては、自分でなんとかしないと駄目なんだよなぁ、きっと。と、転校経験者としての自分は思うんだけど、きっと私も大なり小なり悩んでいたんだと思う。ほとんど覚えていないんだけど。

「もうちょい先生が気を効かしてくれたらなぁ」
と、親ばかな私は思ったりもするのだけど、どうなのかなぁ…。