だんの生活(リターンズ?)

お酒はたしなむ程度にしたいアラフィフです

上棟式に向けて その弐

市内をあちこち調べた結果、上棟式の手土産を「赤飯+紅白まんじゅう+エビスビール1本」に決定した我が家。今日は、お赤飯と紅白まんじゅうを和菓子屋さんに手配し、ビールを箱買いし(週末のキャンプにも持っていくので)、お清め用の日本酒(一応こだわって秋田のお酒にした。でも、安いやつ)も買い、と忙しく過ごしていた。でも私は、忙しかったけれど、いろいろと勉強になったし、昨日のお弁当屋探しも苦労してよかったなぁと、思いながら動いていたよ。



昨日の話になるけど。
実は、市内のお弁当やさんに電話をかけまくって、予算などを伝えていたんだけど、どこも玉砕。ダメもとで、古そうな近所の仕出屋さんにも電話をかけてみた。電話口にはおばあちゃん。


最初は、予算内で収めるように作るのが仕出屋の仕事だ、と言って快く聞いてくれていたんだけど、
上棟式なんです」
「個数は10個です」
と伝えたら、
「やっぱり、無理」
と言われてしまった。最初にOKだったのに、どうしてダメなのかな?と思って、質問してみたら…


「奥さん、近所に住んでいるのなら、ちょっといらっしゃい」


と言われ、のこのこ出かけて行って来た。そこは、いつも素通りしていて目にも入っていなかった仕出屋さん。洗い場に居たおばあちゃんが、どうやら電話の主だったようだ。


もう一度、こちらの希望を伝えてみたが、やっぱり無理とのこと。うちの希望である「お赤飯」は、ものすごいデカイ釜で炊くので、個数がないとダメなのだそうだ。そこから、
「予算が●●円の弁当なら、この入れ物に入れて、こんなものが入る」
上棟式用の弁当は、これに日本酒と鯛のおかしらがつく」
とか、細かいことまで教えてくれた。でも、上棟式には立派なお弁当がつくものだ、というおばあちゃんの常識は覆られないので、我が家のやり方がダメみたいな気持ちになってしまい、かなり落ち込んでしまった。


おばあちゃんは、「こりゃマズイ」と思ったのか、麦茶を出してくれ、


「でも、この不景気に家を建てようなんてスゴイじゃない」
「若いのに、たいしたもんだ」


と、急に褒めちぎりだした(笑)


「いや、それほど若くないんです」


という言葉に、


「いやいや、若いでしょ。まだ、二十歳そこそこでしょ?エライエライ」


と、おばあちゃん。オイオイ。いくらなんでもそれはないだろう?と、このおばあちゃん大丈夫か?と心配になったよ。でも、帰りがけに、


「地元でもないし若いのに頑張ってるね。
 お弁当のことではお世話できなかったけど、
 もし何か困ったことがあったら、いつでもおいで」


と声をかけてくれた。ここは東京。でも、田舎なんだなぁ、としみじみ思った。そして、秋田から、特に深い考えもなくこの土地に住んだけど、なかなかいいところに住んでたんだなぁと思った。