現実を見つめて 2
今日も銀行へ。銀行の人と話している間はそれほど考えていなかったのだが、その報告メールをクマプーに書いているうちに、また不安な気持ちがグルグル溢れてきた。
今夜は、会社帰りにクマプーがMAT-TUNに「重要事項」の説明を受けるために、不動産屋へ寄り道してくることになっている。
担当営業MAT-TUNが作成した資金計画表と、建築担当会社「M」の担当営業Yさん(我が家では、山Pと呼ばれている)が作成した資金計画を並べて、何でこんなに違和感を感じるのか、眺めたり、予算についてどうにもならないのかと考えたり。
とてもじゃないけれど、夕飯を作る気になれない。サトトンに話し掛けられても上の空、心臓がドクドク早く打って、頭に血が上ったままだ。こんな状態で、本当に契約していいんだろうか?私に覚悟が足りないだけなんだろうか?
そんな状態で、適当に夕飯を食べさせ(自分は食べる気になれなかった)、頭がいっぱいの状態になっていたら、急にサトトンが泣き出してしまった。
「お母さんが、全然ボクのことを見てくれないよーーー(泣)
いつも家のことばっかり話してて、ボク全然お母さんと遊んでないよー(泣)
お父さんとばっかり話して、ボクのことキライなんだーーー(泣)」
そう言って、ポロポロ涙をこぼしていた。本当だった…私、ここ数日全然サトトンのこと見てなかった…。笑ったり歌ったりもしてなかった。とにかく、頭がいっぱいだった。そういえば今朝も
「ぼく、1人ぼっちで幼稚園に行く夢見たんだ」
と言っていたっけ…。
そう考えたら、サトトンをこんな風に泣かせて、不安にさせて、自分も自分の中の不安に押しつぶされそうになってまで、あの土地を買うべきなんだろうかと思ってしまった。みんなで笑って仲良く暮らすための家を作るはずなのに、最初の段階でもうつまずいてない?
それからは、サトトンのことをいっぱい抱っこして、話をして、ちょっとだけ安心してくれたみたいだ。
クマプーが帰ってきた後、最後の話し合いをすることになっている。さて、何をどうやって話したらいんだろう?