父親育て
クマプーは、パッと見、穏和な雰囲気です。でも意外にキレやすく、面倒くさい人間。あっという間に脳味噌が沸騰するため、ギャップに驚く人多し。休日のたびに、サトトンがしかられています。
確かに、子供はグズグズ・メソメソするとイライラするものです。でも、叱り方が高圧的・威圧的なため、サトトンは震え上がってしまい、
「分かったか!」
「俺が言ったことをもう一度言ってみろ!」
と言われても、冷静に答えるなんて無理。チグハグな回答をして、さらに叱られてしまいます。
今日も、夕方と寝る前に怒られてしまいました。布団に入ってから、私と話していたら、
「お父さんに怒られちゃった」
「お父さんは僕を嫌いかも知れない」
と泣き出してしまいました。
私が泣きそうでした。
「お父さんは、あなたにカッコイイ子になってほしいの。
だから注意するんだよ。」
とフォローしましたが、かなりヤバイです。今はまだ、従順な年齢です。でも、今後もこのままでは、亀裂が生まれかねません。傷が浅いうちに、なんとかしなくては…。
子育てに加え、旦那もお父さんに育てなくてはいけないなんて!
あぁ、面倒くさい!
結局、クマプーにありのまま考えていることを伝えました。
・サトトンがお父さんに嫌われてると泣いたこと。
・叱るのは「怖がらせる」ではなく、サトトンに「理解させる」為。
・カッとなった時も、グッと一瞬考える時間を持って欲しいこと。
・サトトンに真剣に話すのはいいこどだけど、5歳児に分かる話し方を
心がけてほしいこと。
・叱った後こそ、「大好きなんだよ」って伝えて欲しいこと。
クマプーは、最初は非常に不服そうでした。
「要するに、叱られてるサトトンがかわいそうなだけなんだろ。」
「じゃぁ、オレは二度とサトトンに怒らないことにする。」
とか、逆ぎれ気味の返事をしてくるので、イライラしました。私が伝えたいのは、そんなことじゃないのに。
挙句
「サトトンのお父さんは、オレじゃないほうがいいんじゃない?」
なんて言い出して・・・・・・。オイオイ、そうじゃねぇだろ!
完璧なお父さんも、完璧なお母さんもこの世にはいないけど、それでもサトトンの両親は、間違いなく私とクマプー。私だって、失敗することもあるんだから、一緒に頑張っていいお父さんとお母さんになればいいじゃない?
なんでソレが分からないかなぁ?
…ったく、面倒なヤツだ。
翌朝、いつもよりも早く出勤したためサトトンと会えなかったクマプー。夕方、家に電話をしてきて、サトトンに
「昨日は怒り過ぎた、ごめん。
キライなんかじゃないよ。とっても大事だし大好きなんだよ。」
と話してくれました。
その瞬間、サトトンの顔がパーーーッと明るくなって、とっても嬉しそうな表情になったので
「あぁ、昨日の夜、クマプーと話してよかったかも」
と思いました。