続・幼稚園に行きたくない
今朝は、比較的元気に目覚めてきたサトトン。サトトンが大好きなクルミレーズンパンを朝食に…それだけでも、ちょっとは元気が出るかなって思って、昨晩焼いておいた。朝食はとっても元気に食べた。着替えも素早く出来た。でも、幼稚園に着いたら、やっぱり「への字口」になっちゃってて、とぼとぼ歩いてる。仕方ないので、今日も一緒に教室まで行ってあげることにしたよ。
教室へ向かって歩きながら、
「何かあったの」
と聞いてみたら、ポツリポツリと語りだしたサトトン。
サトトンは、タカちゃんという友達とだけ遊びたいと思っている。なのに、年長のメイちゃん(タカちゃんのご近所さん)がやってきて、「一緒に遊ばないとダメ。遊びなさい。」という高圧的な態度で、タカちゃんに命令し、サトトンも道連れとなって遊ぶハメになっているのだそうだ。メイちゃんの態度に、「ボク、嫌な気持ちになっちゃうんだ」というのが、本日のサトトンの言い分だった。
サトトンに「メイちゃんは、年長さんの友達と遊んでないの?」と聞くと「遊んでない」という。多分、年長さんで友達が居ないに違いない・・・と思ったけど、「今度、メイちゃんが遊びに来たら、『年長さんは、年長さんの友達と遊んでよ』って言ってごらん。」とアドバイスしておいた。サトトンが言えるかどうかはさておき。
幼稚園からの帰り道、自転車の後ろでサトトンが教えてくれた。
「あのね。今日ね。
メイちゃんにね、『年長さんは年長さんと遊んで』って言ったよ。」
自分でアドバイスしといて何だけど、まさかサトトンが覚えてて、しかも言うとは思ってなかったので、びっくりした。
「それで?メイちゃんは怒ってた?」
と尋ねてみたら、
「うん、怒ってた。
明日も、これからずっと遊んであげない!って言ってた。」
だって。ラッキーじゃんか!万事解決じゃんか!と思って、良く出来ました(^^)と誉めてあげたんだけど、
「でもさぁ。
メイちゃんとじゃないと、羽子板出来ないの。
タカちゃんも、●●くんも、バドミントンは出来るけど、
羽子板、知らないんだってさぁ。」
と、ちょっとしょんぼりもしてるサトトン。をいをい、どっちなんだよ!と、心の中でツッコミつつ、それほど遊びたい相手ではなかったけれど楽しい瞬間もあったんだろうな、とか、特別好きな相手じゃなくても「遊んであげない」って言われるのはやっぱりショックだったかな、と気持ちを推し量ってみたりしながら帰ったよ。
ちなみに、その年長のメイちゃんは、元々言葉が乱暴で男の子みたいな女の子らしく、年長のクラスでも問題になっているらしい。それに加えて、メイちゃんのお母さんは今、おばあちゃんの看病で忙しく、放課後は別の場所に預けられているので、メイちゃんはストレスたまりまくりの情緒不安定な状態なのだそうだ。メイちゃんの担任もサトトンの担任も、メイちゃんを年長さんと仲良くさせることに力を注いでいる最中だという。そんな強敵だったとは知らなかったよ…。
「もし明日、メイちゃんがまた”遊びなさい”って命令しに来たらどうする?」
って聞いたら、
「三輪車で100キロ出して逃げる」
と、サトトンは笑ってた。まだまだ幼い5歳児、明日は元気に幼稚園に行けますように。