だんの生活(リターンズ?)

お酒はたしなむ程度にしたいアラフィフです

コッコに会いに行く。

私の友達パオンの家に遊びに出かけた。クマプーとは別行動。友達の家には、小学5年生になるコッコ君と、この春幼稚園にあがるミユちゃんが居る。何度かこの日記にも登場しているのだが、とにかく会うたびに子どもの成長が分かってとてもおもしろい。


私が到着した時、コッコ君は宿題をしているところだった。いつもはビデオを見ているかバランスボールで飛び跳ねている姿しか見る機会がなかったので、ちょっと新鮮。成長に目を見張ったよ。コッコ君には障碍があり、これまで率先して私とコミュニケーションを取ろうとしてはいなかったけれど、今回は、私に何かしてもらおうとする姿も見られた。おぉ、感動だ!



途中で、パオンが30分ほど外出した。お下がりでスキーを借りることになったので、実家にを取りに行ってくれたのだ。その間、ミユちゃんとサトトンは2人で遊んでいたし、コッコ君もマイペースにビデオを見続ける平和な時間が流れた。

が。

実は、パオン宅に送ってもらった時、車にお土産を置き忘れてしまった為、クマプーにそれを届けてもらった瞬間、状況が一変してしまった。


私がクマプーと話していたら、子どもたちがワラワラと玄関から出ようとして、まず大慌て。ヒィー!子どもが野に放たれてしまう!と思い、大急ぎで中へ。すると、ミユちゃんが
「これ、ミユちゃんがもってあげる」
と、お土産の袋を持って行った。しっかりとカギを閉めて私が部屋へ戻ると、ミユちゃんは、既にお土産のクッキー缶の開封に取り掛かっていた。別に、そのままにしても良かったんだけど、やっぱりちょっと納得が行かなかったので…。
「これは、ミユちゃんにあげるって、まだ言ってないよね。
 だんさんが、ミユちゃんのおかあさんにハイお土産だよ、って渡したら
 その時に開けて、それからみんなで食べようね。」
と話して聞かせ、お土産を回収した。泣かなくて良かった…と、ホッとして袋をテーブルに置いた瞬間、今度はあっという間にコッコ君がクッキー缶をゲットして去っていった。



「なぬーーーー!」


今度は、ミユちゃんと同じ説得方法ではだめだろう。だからって、ミユちゃんに「ダメ」と言ったのだから、コッコ君が「放置」でいいはずがない。障碍があろうがなかろうが、パオンはきっと公平にしているはずだ…!と思い、ウリャーーーと奪い返し(まさに、この表現なのよ。ごめんね。)にかかった私。


幸いクッキー缶にはテープで封もしてあり、簡単には開けられない。しかし、私が「返して」と言っても話してはくれない。それに、小学5年生ともなれば、本気の力は半端じゃない。でも、絶対に渡しちゃならん!と、とにかく取り合いになった。もみ合いになりながら、コッコ君は軽くパニック状態。
コ「あとでー、あとでー」
私「うん、あとでだよ。今はだめだよ」
コ「あとでー、ごめんなさい。あとでー」
私「コッコ、ビデオバイバイ?」(ビデオおしまいにしちゃうよ)
コ「……あとでー」
と、押し問答。コッコ君も、パニックだったと思うが、私もややパニックである。

でも、なんとか私がゲットして、冷蔵庫の上の奥の方に上げることに成功。その隙に、サトトンの七五三のアルバムも別の戸棚に隠すことに成功した。……が、重たい冷蔵庫を動かしちゃう勢いでコッコ君が突進して取りに行く。う、そこもダメなのか…と、再びクッキー缶を手にとり、割れ物のある台所にから離れるべく、別の高い場所を求めて移動を開始した。


その時。
私を助けるためにサトトンが参戦。「ダメだよー」「やめろ」とかなんとか言って助けに来てくれたんだけど、残念ながら力及ばず(当然)、頭をコッコとキッチンカウンターの挟まれてしまった(単なるはずみなんだけど、運悪く角だった)ので号泣。


コッコ君、その泣き声に我に返り、一生懸命「ごめんなさい」と言いながらサトトンの頭をなでている。ミユちゃんも「さすがにこれはやばい」と思ったらしく、必死でサトトンに「いないいないばあ」をしてくれていた。私は…これ幸いと、クッキー缶を戸棚に隠してから(鬼)サトトンの元へ。
コッコには「よく謝れたね」、ミユちゃんには「なぐさめてくれてありがとう。」、サトトンには「痛かったね、助けてくれようとしたんだよね。ありがとう。」と、話した。とりあえず、落ち着いた?って思ったんだけど、今度はコッコ君の周りをチョロチョロしていたミユちゃんが、「エイヤッ」と転ばされて泣いてしまった。サトトンもまだ泣いてるし、一時騒然となったんだけどね。


でも、その後はまた穏やかな時間に戻ったよ。コッコ君は、お土産のドラえもんTシャツを気に入ってくれたようで、あっという間に着替えてドラえもんのビデオを見ていたし、ミユちゃんとサトトンはドラえもんのDVDに見入っていた。ありがとう…ドラえもん!君が一番すごいよ!




帰宅したパオンに、ことの顛末を話して聞かせると、大変だったねぇと労をねぎらってくれた。ま、元はといえばすべて私の不注意だったので、自業自得。それに、ちょっと貴重な時間でもあったと私は思ってる。コッコ君がサトトンの泣き声で我に返った時は驚いたけど、子どもたち全員の気持ちがよく分かったし。冒頭で述べた「私に何かしてもらおうとするコッコ君」は、こうしたバトル(?)のおかげで登場したのかも知れないし。こうやって思い出してみると、結構楽しかった気もする(笑)


もちろん、パオンとはたくさんおしゃべりも出来た。いろいろと満喫した一日だった。また遊びに行くからね〜!