ほんとに、ほんとうに。

サトルはスイミングが好きになった。毎回、「好きになった」と思っては裏切られてきただけに、毎週スイミングが来るたびにサトルの反応を気にしてしまう。しかし、8月からずっとサトルは「スイミング」と聞くとウキウキしてるみたいだ。

サトルの中では、「スイミング」「ドラえもん」「しんちゃん」が金曜日の大イベントらしく、スイミングの話をすると、その後すぐにドラ＆しんちゃんの話が一緒に出てくる。そして、それぞれをワクワクしながら待って眠りに就く……という感じ。ほんと、ドラさまさまだよ。

サトルがスイミングが好きになったのは、多分、いくつか理由がある。もちろん、ちゃんと自分で泳げるようになったことが一番の理由。その他に、幼稚園の友達が一緒の曜日に通うようになって、「特定の誰かと遊ぶ」という楽しみが出来たこと、スイミングの後に友達同士でおやつ交換をして食べること、などが理由なんだと思う。スイミングに行けば楽しいことがある、そういう風にサトルが認識してくれて本当にうれしい。

幼稚園の友達は、幼稚園から近いスイミングスクールに月曜日に通っている子が多い（月曜日が午前保育でヒマだから）。サトルは金曜日に、幼稚園からとても遠いスクールに通っている。だから、ずっと友達らしい友達はいなかった。近いスクールに変えるべきなのか、実は悩んでいた。でも、近いスクールは、観覧席が非常に狭く、ママ達の熾烈な争いがあるらしい。しかも、みんな同じ幼稚園なので、表面的には穏やからしいが気が抜けなそう。後はね、設備が古いのよ。スクールに一歩足を踏み入れた瞬間にカルキ臭い。更衣室は狭く、トイレは暗い。そんなわけで、今のスクールに居つづけていたわけで。

いやぁ、ホントに良かった良かった。

りぃくん、もうちょっと進級しないで待っててね…（切実）。