こうちゃん

サトルの隣のアパートに、こうちゃんという１こ上の男の子が居る。去年引っ越してきて、それから別々の幼稚園に入ってしまったのでたくさんは遊べなかったのだけれど…それでも、外で遊んでいる時には誰から誘うでもなく集まったりしてよく遊んでいたと思う。でも、こうちゃんは、パパの仕事の転勤で１年しか居ずに引っ越してしまうことになった。今度は神奈川だそうだ。微妙に遠い…。

ホントは、引っ越す前にたくさん遊びたかったのだけど、３学期はどこも忙しい。そして、引っ越し前はどこの家庭も忙しい。そういうわけで、お互いの都合の合う日はぜんぜんなくて、今日の午前中２時間だけ遊べることになった。ママは、連日の引っ越し準備の疲れからかちょっとダウンしているので、ママに休息をあげるという意味もあったんだけど…。

こうちゃんは、引っ越しをするという自覚は全然なくて、新しく引っ越す場所もあんまりわからないみたいだった。それはもちろんサトルも同じ。だから、普通に自転車で暴走して(笑)、普通に叫びながら走って、強風で砂嵐が吹き荒れる中、口の周りも鼻穴も、耳の穴までも砂まみれになりながらたくさん笑って遊んでいた。私は、花粉防止サングラスにマスクという重装備だったけれど、目も鼻も耳もやっぱり砂まみれになったよ。

最後に、こうちゃんにお餞別の絵本をあげて、そしてバイバイ。多分、こんなに小さな時のことはわすれてしまうんだろうなぁ…２人とも。それでも、ちょっとでも記憶に残っていたらいいなぁ。せっかく出来た友達なんだもん。