さんぽ

クマプー、猛烈な酒臭さで布団に倒れている朝を迎えていた。私とサトルは、何もすることがないので、午前中早い時間に近所に散歩に出かけた。私の家は、坂道の中腹にあり、友達の実家が頂上にある。てなわけで、散歩がてら友達の実家を突撃訪問することにした。残念ながら友達の実家は留守で……でも、庭の窓が全開だったので（！）、友達の飼い犬を携帯で激写して帰ることにしたよ。クマプーの実家もそうなのだが、留守なのに窓全開（または施錠ナシ）の家が多くてしみじみと秋田を感じたよ。

サトルは、坂道を
「つかれたーーー、あついーーー」
と文句タラタラで昇っていた。幼稚園が夏休みになってから、すっかりと体力が低下した現代っ子のサトルになってしまったよ。ガックリ。それほど車が通らない道なので私はほとんど心配していなかったんだけど、車の音がすると道の端っこにあわてて避ける姿を見ると、車通りの激しい場所で暮らしていることがサトルの身についているんだなぁ…と思った。遠くの道の車の音でも（ほかに物音がないのでよく聞こえるのだ）あわてて逃げちゃう姿はちょっとかわいそうだったけど。

でも、ネコジャラシをたくさん持ったり、蝶々を追いかけたり、自然とたわむれつつの散歩は楽しかったみたい。
「ちょうちょさーん、どこいくのーーー」
と追いかける姿はとても微笑ましかった。

結局、クマプーは一日使用不能。夕方までの実働時間は２時間あるかないかってとこだった。そんなに飲んでいたとは気づかなかったぜ。夜は、しっかりと迎え酒をしていた（させられていた？）けどね。