あたらしい友達、コウちゃん

うちの隣のアパートに、男の子が引っ越してきた。サトルよりも一才年上のコウちゃんという子で、広島から引っ越してきたそうだ。サトルと私が外で遊んでいる時に、偶然ママさんとベランダ越しに話し掛けてくれて、コウちゃんともそこで初めて出会った。そのコウちゃんのママから、今日は雨でヒマなので遊びに来て〜〜と誘ってもらったので、ドーナツを作ってお邪魔してきたよ。

コウちゃんは、かなりおしゃべりでものすごく元気でパワフルな男の子だった（まぁ、サトルより弱い男の子は見たことがないのだが）。1歳の頃から保育園に通っていたのだが、パパの転勤で上京して以来ずっと家に居る生活のため、今はものすごくパワーが余っているのだそうだ。サトルは、めったにオモチャの取り合いで泣いたりしないタイプなのだが、今日は2回泣かされて帰ってきた。

「あぁ、それはダメやろーが！」
「コウちゃんが教えたげるけん！」
「それはここにおいとかんといけんよ！」

コウちゃんは、ママの北九州の方言と、パパの広島の方言、そしてずっと住んでいた愛媛の方言がミックスされているお子様だった。サトルは多分、コウちゃんが大きな声でよく分からない言葉を話しているのがまずはダメだったみたいで、

「おおきなこえダメーーーーー。・・o( ≧Д≦ )o・・。」

と泣いていたよ…。そのベソベソ泣きにも関わらずオモチャを渡さないのが余計にコウちゃんのカンに触ったらしく、叩かれてたよ……カワイソウに。でも、ママがしっかりと謝らせるしつけをしていたので、こっちはとりあえずサトルがオモチャ交渉に敗れてしまっても、私は助け舟をあまり出さずに見守っていることが出来た。幼稚園に行く前に、少しはこういうことにもまれて自分で上手に交渉する練習をしてほしかったからね。ガンバレヨサトル。

隣のアパートには、同い年のお友達であるムサシも住んでいる。ムサシ君とサトルは電車オタク同士なので、ほとんどケンカがないんだけれど、多分ムサシ君とコウちゃんはタイプが似ているのでぶつかりそうだなぁ（でも、コウちゃんが勝つと思うが）。間に入っているサトルがちょっと見てみたいよ。これから楽しくなりそうだなぁ。