おべんと持ってピクニック

　風邪ひいたり花粉症だったり出張だったり。おまけに週末のたびに天気が良くなかったり。そんな親や気象の都合で、サトルが思いっきり外で遊べないことが多かった最近。せっかく暖かくなったのだから、どこか大きな公園にでも行こうということになった。
　
　パンを焼いて、簡単なおかずも作って、お弁当にして出かけた先は、狭山の稲荷山公園。ここは何度か遊びに行っていて、駐車料金も入園料もない、人もそれほど多くない場所。公園からすぐの場所に駅があり、線路がすぐ側を通っているので、サトルにはもってこいの公園なのだ。「稲荷山」というからには山の上にあり、公園自体も起伏があるので、広さはあまりないんだけれど、その分のんびりとした空気が流れていてお気に入りだ。

　サトルは、サッカーボールを追いかけて走り回り、そうかと思うと三輪車にまたがって高速で進んでみたり、ともかくずーーーっと動いていた。久々じゃないかな、こんなに元気に動いたのは。子どもって、ひたすら動き回っているイメージを持っていたんだけれど、サトルはどちらかというと「どっしり」と腰をおろして遊んでいることも多い……割にたくさん食べるので、肥満にならないかちょっと心配。外で遊べる時には思いっきり動き回って楽しんで欲しいよ。

　ちょっと勢いに乗って遊ぶと「ふー。ちょっときゅうけい」なんて言ってお茶を飲んだり、お弁当を食べたり、持参したクッキーを食べたり。それでも充電が終わるとまた走り出していく元気な姿は、見ていてとても頼もしい。クマプーも、一緒になって走り回っていたので大変だったんだろうけれど、サトルと思い切り遊んでいる姿はこれまた見ていて楽しかった。

　周囲で木登りをしている子どもが居て、それが気になったサトルは
「サトルもきのぼりするー」
と宣言。でも、出来るわけがないのでクマプーが高いところに持ち上げてやったり、小さなものに登って自慢げに「写真をとれ」と要求したり。私も、小さい頃は木に登って楽しく遊んでいたから、気持ちはとてもよく分かる（もう体が重たくて登れなかった…ショック！）。

いっぱい遊んで楽しく過ごして、それなのに車で一睡もせずに帰宅したサトルは、本当に体力がついて成長したんだなぁと思った。わざわざ遠くまで出かけないと、自然の中で遊べないのは寂しいけれど、出来る限りそういう場所に連れて行ってあげたいと思う。