だんの生活(リターンズ?)

お酒はたしなむ程度にしたいアラフィフです

文字が読めるようになった弊害

サトルがひらがなを読めるようになってきたのは、先日の日記で書いた。いろんな看板を読めるようになってきたので、楽しいような困るような…。これから、読める文字の種類がわかるようになれば、
「あれは?これは?」
と文字を読むだけではなくて、どういう意味なのかも聞かれるようになるんだろうなぁ。大人としては教えたくないことにも、興味を持って知りたがるのだろうなぁ…なんて、最近はそんなことを考えて過ごしている。


そんな今日この頃なのだが、サトルがテレビ番組のテロップにも興味を持ち出して、バラエティーやニュースの時にテレビにかじりついて文字を読むようになった。食事の支度をしながら夕方のニュース番組を見ていた時のこと。サトルはいつものように、読める文字だけ拾い読みしてテロップ学習をしていたのだが、よく聞いていると、

「の…が…さ、れ、ちた」

と言っている。そして、

「これ、なんて書いてあるの?」

と分からないところを私に読んでもらおうと聞いてきた。

画面に目をやると、このニュース。「幼児が刺され死亡した」という内容のテロップを、サトルが一生懸命読んでいたのだった。うっかり、「幼児が刺され…」まで読んで、急いで別のチャンネルに変えてしまった。「?」という顔をしているサトルに、「事件だって、事件」とだけ言って夕飯の支度に戻ってしまった。


このところ、幼児虐待だとか通り魔だとか、とにかく見ていて苦しくなるようなニュースが多くてイヤだなぁ。目をそむけてばかりはいられないんだけど、子どもを守らねばならない親としては、こういうニュースこそ見なくてはいけないのかも知れないけれど、それを子どもと一緒に見るのはイヤだ。ましてや、子どもがそのニュースのテロップを読むのもイヤだ。内容を問われるようになったら、どうやってそれを伝えればいいんだろう?


子どもを育てるってことは、自分の命以上に大事にするものが増えた、ってそんな感じかな。でも、今回の事件みたいな時、私は一体何が出来るだろう?反射神経が良いとはいえない私は、子どもの身に危険が迫った時、きちんと守ってあげられるんだろうか?そう思ったら、これからは自分と一緒じゃない時間、目を離す時間があるってことがとても不安になった。幼稚園に入り、小学生になり…これから、どんどん子どもが成長していくのだから怯えて暮らすわけにはいかないけれどね。


デパートで子どもを野放しにしている母親、子どもと一緒になってスーパーで鬼ごっこしてる父親までいる世の中。そういう人は危機感が少ないんだろうなぁ。今はまだ3歳だから、「目を離してはいけない」って気持ちで居るけれど、大きくなってきたらきっと危機意識は私も低くなってしまうんだろうか。いつまで経っても、「子どもは親が守る」って気持ちで居ないとダメだよね。