落下
またやっちまったわ…。
サトルの階段落ち。
サトルが階段から落ちたのは、短い3年という人生の中で3度目。一度目は私がアパートの階段の雪を寄せていたら、上からサトルが降ってきた時。あれは頭から本当に落下してきたなぁ…帽子と上着の二重重ねだったから、本当に無傷だった。二度目は私とアパートの階段を昇っていた時、サトルがバランスを崩して下の段に座ってしまい、そのまま回転して落下。ウワーーーーという声と共に落ちていくサトルがスローモーションで見えたっけ…。
そして今日。
サトルと一緒に二階にいた私は、ふと、階段にホコリがたまってきていたのを思い出し、サトルを二階に待たせた状態で下にフロ−リングモップを取りにリビングへ降りていった。下でゴソゴソ準備をしていたら、サトルが降りてくる気配がした。まぁ、サトルが一人で階段の上り下りをすることは、3歳になった今では珍しいことではなかったのでそのまま作業していたら、
ドゴ
ゴン
という音が。こりゃヤバイと思って階段に走っていくと、今まさにサトルが落っこちてきたところ。
ゴゴン
という音を最後に私がキャッチ(でも、もう階段も終わっていたよ)。そこでやっと、ギャートとサトルが泣き出し、私は
「やだー、サトル!サトル!だいじょうぶ?」
と言ってそっと抱き上げた。エーンという顔はものすごく泣いてるんだけど、
「どこぶつけたの?どこが痛い?」
という私の問いかけには、「ここ と ここ」と、左即頭部と左手の甲を指差して教えてくれた。頭は切れたり腫れたりはしていなかったが、手は、人差し指と手の甲の二箇所をちょっとすりむいていた。泣きながらも、ちゃんと痛いところを教えてくれたサトル。自覚がないだけで、他にケガをしていないのか、服をめくったりあちこち押したりさすったりしてみたが、背中が少し赤くなっているだけで、大きなケガはなかった様子なので、一安心。意外にもすぐに泣き止み、
「スキージャンプみたいだった」
「こうやって、こう落ちた」
と、階段を昇って私に説明してくれたよ。大人だったら、大怪我、打ち所が悪かったら死んでます…って感じだったのに、擦り傷二つとは。後からかんがえて、ぞーーーッとしたよ。大きくなってきたからと安心して、階段の上り下りを心配することもちょっとなくなってきた矢先の出来事だっただけに、もう一度気持ちをひきしめなければと思った出来事だった。