だんの生活(リターンズ?)

お酒はたしなむ程度にしたいアラフィフです

避難所体験

サトトンの学校で、初の試み「避難所体験」が行われました。



夕方から学校の体育館に集まり、非常食を食べ、ダンボールを敷いて寝る、という体験です。これまで、ずっと学校ではこのような訓練を行いたかったらしいのですが、なかなか許可がおりなかったそうです。でも、東日本大震災があったので、今年は即許可が下りたとのことでした。


まずは、18時に学校集合で簡単に主旨の説明。そして、ダンボールでマイスペース作りです。それでも、ただ仕切ったのでは楽しくないので、お楽しみ要素も加える為に、プライバシー確保のために作った壁に絵を描いたり、表札作ったり。子供が飽きてるのに大人が熱中しちゃったりして…

 

阪神大震災を経験した先生のアドバイスのもとで、どうやったら安眠できるスペースを作るか考えて作るのは、なかなか難しかったです。

(アドバイス
ダンボールの壁は、座った時隣の人と目線が合わない高さに。
・眠る時は、顔の部分は覆うような小さな屋根をつけると落ち着いて眠れる。


私たちは、頭から腰くらいまで屋根をつけ、そこからカーテンを垂らしたのはなかなかのナイスアイデアでした。自分だけのスペース、という気がして落ち着けたし、何より暖かかったです。


その後は、学校の防災倉庫をみんなで確認し、必要なものを持ち出しました。アルファ米やロウソク、毛布などです。晩御飯は、お湯で戻したアルファ米のワカメご飯を食べました。これも、本当な七輪の火でやるとかいろいろな案があったらしいのですが、今回はとりあえず普通にガスで沸かしたそうです。でも、食べる時は
体育館の電気を全部消して蝋燭の灯りだけにしました。


暗い中でご飯ができるまでの20分をどうするのかな・・・が興味津々でしたが、子供達はなぞなぞを出し合ったりして過ごしていました。学年も違う子供たちですが、もともと縦割り班で行事をする事が多い学校なので、違和感なしで過ごしていたようです。


その後は、夜の学校探険(きもだめし)をやりました。満月だということで、懐中電灯もロウソクも持参禁止のきもだめし。指定のルートを通って、最後は理科室に入って、体育館に戻るというもので、私とサトトンは一番最初に出発でした。最初は楽しそうだったサトトンが、理科室が近づくと
「誰かいる、誰かいる」
と怯え出したのですが、私が無情にズンズン歩いて勝手に理科室に入っていったため、サトトンと更にびびらせてしまいました。


ま「全然怖くなかった」らしいですけれどね。


最後は、マシュマロを七輪で焼いて、UNOをやって、消灯です。


ここまでは良かったよ〜


でも、子どもは興奮して全然寝ない、集まってしゃべるし、なぜか走ってるし、蝋燭で遊びたいし。


大人も体育館の端にかたまって、いつまでも話してるし。


これが避難所なら…ケンカになるだろうなぁ…ストレスもたまるだろうなぁ…と思いました。ちなみに、夜寝る時に一番邪魔に感じたのは、話し声よりも、人が歩く足音と振動でした。



翌日は、町内の防災訓練にも参加し、とても有意義な時間を過ごすことができました。学校側からは、
「もし、本当に災害が起きて学校が避難所になった時、今回参加したみなさんが協力していただけるとありがたい。」
との言葉がありました。参加した人たちは、防災意識の高い人たちだと思うし、何もしなかった人よりは倉庫のことなども分かると思うので、学校がこういう訓練を行うのにはいろんな意味があるんだなと思いました。


来年も、ぜひこのような訓練をやって、もっと多くの人が参加してくれるといいなと思いました。