サトトンの考え事
晩御飯を食べながら、サトトンが突然言い出した。
「あのねぇ。ボクがおなかに居た時ねぇ、
男チームに入るか、女チームに入るか、ずっと考えてたんだ。
でもねぇ、ボクの名前とお父さんと同じで、名前の漢字は一文字だから
お父さんと一緒の男チームに入ることにしたんだよ。」
もちろん、おなかの中に現れた時点で性別は決まっているのだから、これはサトトンの勝手なおしゃべり。でも、「おなかの中で一生懸命考えたから、自分は男の子になって生まれた」と思ってるのがおもしろい。「サトトン君」にするか「サトトンちゃん」にするか、すごく考えたんだってさ。サトトンの名前は明らかに男の子用なんだけどね…(笑)
もうちょっと小さい時、
「おなかの中で何やってた?」
と、胎児の記憶を尋ねてみたけれど、これはかなり「眉唾」ものだった。その時も、勝手に想像して話してたんだと思う。でも、どうせ想像でしゃべってくれるのなら、今日みたいにおもしろい話にしてくれると、結構癒されるなぁ。