サトルと方言
最近のテレビ番組は、ほとんどが「テロップ」が出る。知らず知らずに私もそれを読み、そしてサトルもそれを読んでいる。そして、ナマイキにもテロップ見て雰囲気を察してバラエティで笑っちゃったりもしている。
ある日、彦麻呂がテレビに出ていた時のこと。
「味のIT革命やーーー」
なんて、相変わらず飛ばしていた彦麻呂のグルメリポートの中に「あるやん」「そうやん」など、やたらと「●●やん」が出ていた瞬間があって、サトルがそれにどうしても引っかかってしまった。
「なんで、やん、なの?へんだよねぇ?」
だって。そうだよね、普段聞いたことないもんね。そういうわけで、そういう話し方の人は、きっと大阪でくらしている人なんだよ、大坂の方ではそういう話し方をするんだよ、と教えた。秋田のおじいちゃんたちは、それとは違う秋田の言葉を話すんだよ……って。彦麻呂が大坂出身がどうか分からないのでウソかも知れないけど、とりあえずそれを聞いたら納得したようだった。
それ以来、「●●やん」という言葉が聞えてくると「あれは大坂だよね」と私に確認するようになってしまった。いいのやら、悪いのやら。ウソの知識を植え付けてたらどうしよう?秋田と東北六県を一緒くたにされるとイヤな気持ちになるように、関西も細かな方言の違いが気になるんだろうなぁ。ウソだったらごめんって感じだよ。