流行、その後。

サトの嘔吐は、結局土曜日だけで終わった。もう、胃の中には何もないって状態になったのと、まとめてガッツリ水分補給を避けたからだと思う。万が一、ノロウイルスだった場合を考え、サトと私はリビングに、クマプーは二階に寝た(家族全滅を避けるため）。ただし、土曜日の深夜、30分おきに
「麦茶ください」
「ポカリちょうだい」
「ゆず茶がいいなぁ」
とリクエストされたのでとサトは殆ど寝ていない状態で日曜になった。

休日診療に出かける頃には熱が上がり、寒い寒いと私にベッタリくっついていたし、昼間も殆ど寝ていたよ。ついでに、私も、クマプーも寝ていて、端から見たら一体誰が病気なのか分からないくらい全員が寝つづけて日曜日は終了した。吐き気はないけれどサトの食欲は戻らず、うどんを4分の１玉が精一杯。普段、ものすごく食べるだけに
「あぁ、本当に重症だったんだ」
と思った瞬間だった。

月曜日の今日は、念のため幼稚園はおやすみ。熱はほとんどない状態だったが、幼稚園に行ったら体力温存などという言葉とは無関係に全力で遊んでしまうだろうし、何よりも半ズボンで外に出るって行為をサト自身が拒否したからだ。午前中は元気だったサトも、お昼頃にはゴロゴロして、ひたすらパズルやらＤＶＤ鑑賞やら、動きの少ない生活を送っていた。これも、普段は部屋で大車輪の練習に明け暮れているサトだけに
「あぁ、かわいそうに」
と思わずにはいられなかったよ。

普段は、やれオヤツだ、やれご飯はまだかと急かされる生活なのに、一切そのような要求もなし。やっと夕飯の量が増え、復活まで後少しというところに来た。がんばれサト、あと少しで冬休みだぞ！